2025.07.08

不動産の売却は、誰もが人生に何度も経験するものではありません。

そのため、どんなことに気を付けたらいいのか、漠然とした不安を抱えておられる方も多いことでしょう。

今回は不動産の売却を進めるにあたって、知っておきたい注意点を5つご紹介します。

大きなトラブルを避けるためにも必要な知識ですので、ぜひ最後までご覧ください。

1.住宅ローンは引き渡しまでに完済しなければいけない

住宅ローン返済中でも家を売却することは可能ですが、買主への物件引き渡しまでに住宅ローンを完済する必要があります。

これは、住宅ローンで購入した家には「抵当権」が付いているためです。

「抵当権」とは、借主の返済が滞った際に、銀行などの貸主が返済の代わりにその不動産を取得できる権利のことです。

不動産売却の際は、住宅ローンを全て返済し、「抵当権抹消」の手続きを行わなければなりません。

もし「抵当権」が残ったままだと、売主がローンを滞納した場合、買主が取得した不動産でも金融機関に差し押さえられてしまう可能性があります。

このような事態を避けるために、売主は買主への不動産引き渡しまでに住宅ローンを一括完済し、抵当権を抹消しておかなければなりません。

2.売却完了まで3~6ヵ月ほどかかる

不動産の売却には、平均して3~6ヶ月の期間を要することを理解しておきましょう。

「今月中に家を売って、来月にはその資金を別の用途に使おう」などと計画を立てていると、予定通りに進まずに困ってしまう可能性があります。

売却を決意してから買主を見つけ、売買契約を結んで物件を引き渡すまで、物件の状態やエリアの需要によっては1年以上かかることも珍しくありません。

そのため、時間とスケジュールに余裕を持って、不動産売却に取り組むことが大切です。

3.売主側にも費用がかかる

不動産売却の際、売主側にもさまざまな費用が発生することを把握しておく必要があります。

「家を売るのだから、お金が入ってくるだけでは?」と考える方もいるかもしれませんが、

実際には不動産会社への仲介手数料や印紙代、税金など、多岐にわたる費用が売主の負担となります。

通常、売却価格の3~10%程度の費用がかかると言われています。

具体的には、仲介手数料、印紙税、抵当権抹消費用、司法書士報酬、住宅ローン返済手数料、書類発行費用、譲渡所得税・住民税(利益が出た場合)などです。

必要に応じてハウスクリーニング費用、土地測量費、解体費用なども負担しなければならない場合があると覚えておきましょう。

4.査定依頼は複数の不動産会社に依頼する

不動産の査定を依頼する際は、1社だけでなく複数の会社に依頼することをおすすめします。その理由は2つあります。

まず、1社のみの査定価格では、それが相場として適切なのかどうかの判断が難しいためです。

複数社の情報を比較することで、多少の差異はあるものの、おおよその査定額を予測できます。

もう1つの理由は、複数の不動産会社の対応を比べられるからです。営業担当者とのやりとりを通して、

各社の仕事ぶりや物件に対するセールス方法、コミュニケーションの円滑さなどを評価できます。

中には、販売を依頼しても熱心に営業活動をしてくれなかったり、連絡が滞ったりする会社もあります。

複数社と接点を持っておけば、営業に熱心で良好なやりとりができる会社と出会える確率が高まります。

以上の点から、査定依頼は必ず複数の不動産会社に行うことが賢明です。

5.物件の瑕疵や欠陥は隠すと法律違反になる

物件を売却する際、売主は買主に対して物件の欠陥を適切に開示する義務があります。

これは売主の「説明義務」と呼ばれています。

例えば、物件を早期に売却したいがために、壁のひび割れや雨漏りの事実を隠して売買契約を結んだ場合、

売主は「説明義務」に違反し、法律違反を犯したことになります。

もし売主の「説明義務」違反が認められれば、買主は売主に対して損害賠償請求を行うことができます。

その結果、売主は予想外の多額の出費を強いられる可能性もあります。

したがって、売主は説明義務を軽視せず、物件の欠陥について買主に対して正直に説明することが重要です。

信頼できる不動産会社選びが重要

今回解説した以外にも、不動産を売却するにあたっての注意点はたくさんあります。

初めての不動産売却で、トラブルなく安心して取引を進めるには、信頼のできる不動産会社を見つけることが何よりも大切です。

Rutoでは不動産の売却が初めての方でも、満足のいく売却を実現できるよう、懇切丁寧なサポートを心がけております。

ぜひ一度お問い合わせいただき、不動産売却の第一歩を踏み出しましょう!

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